ハーブをアルコールに浸して作るハーブチンキは、飲み物に混ぜて気軽に飲めるので便利ですよね。
しかし、お酒に弱かったりアルコールの匂いが苦手だったりすると、ハーブチンキをそのまま飲むことに抵抗がありますよね。
また、お肌が弱い場合は、アルコール濃度の高いハーブチンキで作った化粧水を使うと刺激が強すぎるということもあるかと思います。
そんなときは、ハーブチンキを湯煎にかける・熱湯に垂らす・電子レンジで加熱するという方法でアルコールを飛ばすことができますよ。
今回は、ハーブチンキのアルコールを飛ばす方法をご紹介します。
ただしアルコールを完全に飛ばすことは難しいので、お子さんに与える場合や妊娠中の場合は注意して使うようにしてくださいね。
ハーブチンキのアルコールを飛ばす方法
お酒に弱い場合や、アルコールの匂いが苦手な場合は、ハーブチンキをそのまま使うことに抵抗があるのではないでしょうか。
簡単に試せる方法で、アルコールを飛ばすことができたら嬉しいですよね。
ハーブチンキに含まれるアルコールは、次の3つの方法で飛ばすことができますよ。
ただし、アルコール分を完全に飛ばしきるということは難しく、どの程度アルコールが飛んだかを正確に判断することもなかなかできません。
ハーブチンキの中に少量はアルコールが残る可能性があることを理解した上で、お試しくださいね。
また、アルコールを飛ばすと長期保存ができなくなるため、出来る限り早めに使い切るようにしましょう。
湯煎にかける
ハーブチンキに含まれるアルコールは、湯煎をすることで飛ばすことができます。
少々手間はかかりますが、個人的には一番アルコールを飛ばしやすい方法だと思っています!
ハーブチンキを飲用する場合はもちろん、化粧水や保湿クリームなどスキンケア用品を手作りする場合にも使える方法ですよ。
ハーブチンキを湯煎する際には、次のものを用意しましょう。
ハーブチンキを飲用する場合は耐熱マグカップ、スキンケア用品を手作りする場合は耐熱ビーカーを用意すると良いですよ。
スキンケア用品を手作りする際は、耐熱ビーカーをあらかじめ煮沸消毒しておきましょう。
ハーブチンキを湯煎すると約半分ほどまで量が減るので、使いたい量の倍を用意しましょう。
鍋で沸かすお湯の量は、耐熱容器内のハーブチンキと同じくらいの水位になるようにすると効率よく湯煎することができますよ。
お湯の量が多すぎると、耐熱容器内にお湯が入ってしまうことがありますので気を付けましょう。
しばらく湯煎を続けていると、気泡が出始め、アルコールの香りが立ち上がってきます。
気泡が無くなり、アルコールの香りが飛んで来たら湯煎を終わらせましょう。
耐熱容器を取り出す際は、火傷に十分注意してくださいね。
この方法でアルコールを飛ばしたハーブチンキは、低刺激のハーブ化粧水を作るのに用いることができます。
化粧水の作り方は後ほどご紹介しますので、そちらを参考にしてみてください♪
熱湯にハーブチンキを垂らす
ハーブチンキを熱湯に垂らすだけでも、アルコールを飛ばすことができます。
この方法は、水の沸点が約100℃なのに対し、アルコールの沸点は約78℃とやや低めの温度であることに着目したもの。
沸騰した100℃の熱湯に、熱湯よりも沸点の低いハーブチンキを垂らすことでアルコールを飛ばせるという方法なんですよ。
お酒に弱く、お湯にハーブチンキをそのまま垂らして飲むと酔っぱらってしまう…という場合には、熱湯でトライしてみることをおすすめします!
アルコールを飛ばすため、マグカップにはフタをせずに置いておくようにしましょう。
この方法なら簡単なので、今日からすぐに試せそうですね!
普段、お湯にハーブチンキを混ぜて飲むことが多いという場合にはぜひこの方法を試してみてくださいね♪
電子レンジで加熱する
ハーブチンキを電子レンジで加熱することで、アルコールを飛ばすこともできますよ。
少量のハーブチンキなら、電子レンジを使って簡単にアルコールを飛ばすことができます。
お湯以外の飲み物にハーブチンキを加えて飲みたい!というときにも使える方法ですよ。
ハーブチンキを電子レンジで加熱する際は、次のものを用意しましょう。
ハーブチンキの量が多いと加熱に時間がかかってしまいますので、使う分だけ、少量を加熱するようにしましょう。
耐熱容器の中でハーブチンキを沸騰させるようなイメージです。
加熱時間はアルコールの種類や量によって異なるため、加熱が足りないようなら様子を見て何度か繰り返し行ってくださいね。
ハーブチンキのアルコールは、湯煎にかける・熱湯に垂らす・電子レンジで加熱するという3つの方法で飛ばすことができます。
アルコールを飛ばしたハーブチンキは長期保存ができないため、その都度使い切るようにしてくださいね。
ハーブチンキのアルコールを飛ばして作る化粧水
ハーブチンキの使い道としてまっさきに思い浮かぶのは、手作り化粧水ではないでしょうか。
ハーブの香りに包まれてスキンケアをすると、なんだか癒されますよね。
しかしお肌が弱いと、アルコール濃度の高い化粧水では刺激が強いと感じることがあるかと思います。
その場合は、ハーブチンキのアルコールを飛ばしてから化粧水を作ることで刺激を最小限に抑えることができますよ。
これから、アルコールを飛ばしたハーブチンキで作る化粧水の作り方をご紹介します!
用意するもの
アルコールを飛ばしたハーブ化粧水を作る際は、次のものを用意しましょう。
ハーブチンキは湯煎すると約半分ほどの量まで減るので、使いたい二倍の量を用意します。
グリセリンは肌に潤いを与えるために加えるのですが、さっぱりした使用感がお好きな場合やニキビが気になる場合には省いても良いですよ。
グリセリンの量は、湯煎を終えた後のハーブチンキの量と同じくらいが好ましいです。
アルコールを飛ばすと日持ちしなくなるため、少なめの分量で作ることをおすすめします!
アルコールを飛ばしたハーブ化粧水の作り方
アルコールを飛ばしたハーブ化粧水の作り方は、次の通りです。
湯煎のやり方は、先ほどご紹介した「ハーブチンキのアルコールを飛ばす方法」を参考にしてみてください♪
保存容器とビーカーは、煮沸消毒あるいはアルコール消毒をするようにしましょう。
完成した化粧水は、冷蔵庫で保管するようにしてみてくださいね。
この化粧水はアルコールの量が少ないため、劣化する前に使い切るようにしましょう。可能であれば、その都度使いきるのが望ましいです!
他にもハーブチンキの使い方を知りたいという場合は、こちらの記事も参考にしてみてください。
お肌が弱い場合には、ハーブチンキのアルコールを飛ばしてから化粧水を作るのがおすすめですよ。
ハーブチンキのアルコールを飛ばせば子どもに与えても良い?
ハーブの力がぎゅっと凝縮されたハーブチンキを、家族で使うことができたら嬉しいですよね。
しかし、アルコールが含まれるハーブチンキを子どもに与えていいのか?と不安になることもあるのではないでしょうか。
40度以上のアルコールで作ったハーブチンキを子どもに与えるなんて、まずいんじゃないの?!
加熱によってアルコール分のほとんどを飛ばすことができますが、完全には飛ばしきれないので注意が必要です。
今回ご紹介した3つの方法では、ある程度のアルコール分を飛ばすことができます。
しかしアルコールの香りが抜けたように感じても、実際はハーブチンキ内に微量のアルコールが残ることがあるのです。
また、子どもにハーブチンキを与えるための明確なガイドラインなども、特に設けられていません。
そのため、お子さんにハーブチンキを与えるのは控えるのが良いのではないかと私は考えています。
ガーン…。でも、しょうがないよね。
お子さん以外にも、ご高齢の方や妊娠中の方も注意が必要です。
今回ご紹介した方法は、あくまでもアルコール分をある程度飛ばすという方法ですので、様子を見ながらハーブチンキを楽しんでもらえたらと思います!
まとめ
- ハーブチンキのアルコールは、湯煎にかける・熱湯に垂らす・電子レンジで加熱する方法で飛ばすことができる
- お肌が弱い場合には、ハーブチンキのアルコールを飛ばしてから化粧水を作るのがおすすめ
- ハーブチンキのアルコールは完全には飛ばないので、子どもに与えるのは控えるのが無難
今回はハーブチンキのアルコールを飛ばす方法をご紹介しました。
アルコールが苦手な場合や、お肌が弱い場合にはぜひ、アルコールを飛ばしたハーブチンキを使ってみてください。
ご自身に合ったやり方で、素敵なハーバルライフをお過ごしください♪