ハーブを生活に取り入れるときに、ドライハーブとフレッシュハーブのどちらを使ったらいいのか悩んだ経験はありませんか?
私はフレッシュなミントを手に入れたときに、そのままハーブティーにして飲むべきか、乾燥させてから飲むべきか迷った経験があります…。
さて、ドライハーブとフレッシュハーブにはどのような違いがあるのでしょうか。
ドライハーブは成分がぎゅっと凝縮されているのに対し、フレッシュハーブは摘みたての新鮮な味や香りを楽しめるという特徴がありますよ。
今回は、ドライハーブとフレッシュハーブの違いについて詳しくご紹介します。
入手のしやすさや保存方法、ハーブティーの作り方などにも違いがありますので、参考にしてみてくださいね。
ドライハーブとフレッシュハーブにはどんな違いがある?
料理やハーブティーに使うハーブには、以下の2種類の状態のものがあります。
ドライハーブとフレッシュハーブには、以下のような違いがありますよ。
ドライハーブ | フレッシュハーブ | |
体積当たりの成分量 | フレッシュの3倍 | ドライの3分の1 |
保存期間 | 約1年 | 約1週間 |
入手のしやすさ | 年中手に入る | 季節や時期による |
使い道 | 料理・ハーブティー・ ポプリ・チンキなど | 料理・ハーブティー |
見た目 | 小さくなっている 縮れている | 生き生きとしている 華やか |
これから、ドライハーブとフレッシュハーブの違いについて詳しくご紹介します!
ドライハーブの特徴
ドライハーブとは、生のハーブであるフレッシュハーブを乾燥させたハーブのことです。
乾燥させるときに水分が取り除かれるため、ハーブの持つ成分がぎゅっと凝縮されているのが魅力ですよ。
ドライハーブの主な特徴は、次の通りです。
- ハーブの持つ成分が凝縮されている
ハーブを乾燥させると水分が抜けて、体積が3分の1程度にまで小さくなります。
そのため、同じ量のフレッシュハーブと比べると、ドライハーブには約3倍の力が詰まっていると言えます!
少ない使用量で多くの効果を得られるのは、嬉しいことですよね。
ハーブの効果を存分に得たい場合には、ドライハーブの使用をおすすめします!
私が普段ハーブティーを飲むときは、ドライハーブの茶葉を使用することがほとんどです!
- 長期保存ができる
ドライハーブは水分が取り除かれているため、傷む心配がなく長期保存に適しています。
保存期間の目安は約1年ほどで、ご自宅にストックしておくのにも向いていますよ。
私は料理によく使うオレガノやパセリをいつもストックしてあります!
万が一、購入してから時間が経ってしまっても腐ることがないのは安心ですね。
時間が経ったハーブはサシェやポプリにすることもでき、工夫次第でさまざまな使い方ができますよ♪
- 季節に関係なく入手しやすい
長期保存に向いているドライハーブは、季節に関係なく入手しやすいというのも魅力の1つです。
フレッシュハーブの場合は、季節や時期によって入手しにくいこともあります。
しかしドライハーブは、専門店やネット通販などで欲しい時にいつでも購入することができますよ。
フレッシュハーブが手に入りにくい時期には、積極的にドライハーブで代用するようにしましょう♪
こちらの記事で紹介しているハーブティー専門店で、さまざまな種類のドライハーブを手に入れることができますよ。
- 食用・飲用以外の使い道がたくさんある
ドライハーブには、ハーブティーや料理だけでなくたくさんの使い道があります。
例えば、ハーブの香りを楽しむ方法としてはサシェやポプリにするという方法が挙げられますよ。
また、ドライハーブは手作りせっけんやキャンドル、ハーブコスメの材料としても使うことができます。
ほかにも、ドライハーブをアルコールに浸け込んで成分を抽出する「チンキ」の材料としても使うことができます。
チンキは食用・飲用としてはもちろん、虫除けスプレーや化粧水などにも応用できる優れものなんですよ。
ハーブチンキについてもっと知りたいあなたには、こちらの記事がおすすめです!
好きな香りや得たい効果のハーブで、試してみたいですね!
- 見た目の華やかさには欠ける
ドライハーブは、乾燥させたのちに小さくカットされていたり、縮こまっていたりすることがあるため見た目の華やかさには欠けます。
料理の飾りつけや観賞用としてドライハーブを使用するのは、いまひとつかもしれません。
摘みたてのいきいきとした姿を楽しみたい場合には、フレッシュハーブを使用するのが良いですね。
ドライハーブのメリット・デメリットは次の通りです。
フレッシュハーブの特徴
フレッシュハーブとは、新鮮な生のハーブのことです。
摘みたての新鮮な味や香りを楽しむことができるのが特徴ですよ。
フレッシュハーブの主な特徴は、次の通りです。
- 新鮮な味や香りを楽しめる
フレッシュハーブの一番の魅力は、摘みたての新鮮な味や香りを楽しむことができる点です。
特に、洋風料理に使うのがおすすめですよ。
料理の臭み消しや香り付けにフレッシュハーブを使うと、それだけで本格的な仕上がりになります♪
また、生野菜のサラダにフレッシュハーブを散らすのもおすすめです。
私はフレッシュなディルが大好きで、よくムニエルやサラダに散らして食べています!
香りが良くおしゃれな一皿に仕上がるので、フレッシュハーブが手に入ったらぜひ料理に使ってみてくださいね。
また、フレッシュハーブで淹れるハーブティーは、ドライの場合と異なるおいしさがありますよ。
私は目覚めの一杯に、フレッシュなスペアミントやレモンバーベナでハーブティーを淹れることがあります。
ドライハーブで淹れるときとは違った、爽やかな香りが楽しめますよ。
ただし、フレッシュハーブティーには少し青臭さがあるため、苦手だと感じることもあるかもしれません。
私は、フレッシュなレモングラスで入れるティーに青臭さを感じました。それはそれでおいしかったですよ。
もし興味があれば、ぜひフレッシュなハーブティーを飲んでみてくださいね。
- 見た目が華やか
摘みたてのフレッシュハーブは、いきいきとしていて見た目が華やかなのも魅力です。
キッチンにハーブがあると、見た目も香りも良くて癒されますよ。
また、収穫して余ってしまったフレッシュハーブは、フラワーアレンジメントにして楽しむこともできます。
タイムやカモミールなど、かわいらしいお花が咲くハーブで試してみたいですね。
個人的にはディルの黄色い小さなお花が好きなので、余ることがあったらお部屋に飾ってみたいです♪
- 少量では効果が得られにくい
フレッシュハーブには水分が多く含まれているため、少量では効果が得られにくいという特徴もあります。
「ドライハーブの特徴」で述べた通り、ドライハーブにはフレッシュハーブの約3倍の成分が詰まっています。
つまり、ドライハーブと同じだけの効果を得たい場合には、約3倍の量のフレッシュハーブが必要になるということですね。
ただし、ローズマリーやタイムなど乾燥させても体積がほとんど変化しないものに関しては、同じ量でも問題ありませんよ。
- 保存期間が短い
フレッシュハーブは水分を多く含むため、保存できる期間が短いという特徴があります。
目安としては、収穫してから1週間ほどで使い切るのが良いでしょう。
どうしても使い切れない場合は思いきって乾燥させて、ドライハーブにするのがおすすめです。
ドライハーブにすることで長期保存ができるようになるので、使い勝手が良いですよ。
自分でハーブを乾燥させると、ドライハーブに愛着がわきますよ…♪
フレッシュハーブを乾燥させる方法は、後ほどご紹介します!
- 時期によっては入手しにくいこともある
フレッシュハーブは、時期や季節によっては入手しにくいこともあります。
ハーブには野菜と同じで旬の時期があり、種類によって収穫に適した時期が異なります。
そのため、欲しいときに手に入らないということもあるので注意が必要ですよ。
私は、冬場にフレッシュハーブがなかなか手に入らず困った経験があります…。
冬場になるとどのハーブも枯れこんでしまうため、手に入りにくくなる傾向があります。
基本的にはフレッシュハーブはドライハーブで代用することができるので、手に入りにくい時期には検討してみてくださいね。
フレッシュハーブのメリット・デメリットは次の通りです。
ドライハーブには成分がぎゅっと凝縮されているという特徴があり、フレッシュハーブには新鮮な味や香りを楽しめるという特徴がありますよ。
それぞれの違いを理解して、日々の生活に取り入れてみてくださいね。
ドライハーブとフレッシュハーブの保存方法をご紹介!
ドライハーブとフレッシュハーブでは、保存方法も異なります。
これから、ドライハーブとフレッシュハーブの保存方法を詳しくご紹介します。
また、フレッシュハーブが余ったときには、乾燥させて長期保存することも可能です。
フレッシュハーブをドライハーブにする方法についても、これからご紹介しますね。
ドライハーブの保存方法
ドライハーブを保存する際には、以下の方法を試してみてください。
- フタ付きのビンで冷暗所に保存する
ハーブが湿気を帯びるとカビが生える原因となりますので、必ず密封できるビンで保存するようにしましょう。
保存容器は、フタ付きの遮光ビンが望ましいです。
遮光ビンが無い場合は、透明のガラスビンでも問題ありません。
また、直射日光が当たると劣化しやすくなるため、必ず冷暗所で保存するようにしましょう。
シリカゲルなど食品用の乾燥材があれば、ビンの中に入れるとなお良いでしょう。
- 購入した年月日を記入したラベルを貼る
ハーブを保存するビンには、購入した年月日やハーブの名前を書いたラベルを貼りましょう。
私は100均にあるマスキングテープを、ラベル代わりに使用していますよ!
保存期間の目安は約1年ですので、期限が過ぎないようこまめにラベルをチェックするのが良いですね。
フレッシュハーブの保存方法
フレッシュハーブはできる限り、摘み取ったらすぐに使うのが理想的です。
どうしてもすぐには使い切れないという場合には、以下の保存方法を試してみてくださいね。
- ハーブについた水気を拭き取る
ハーブに水気がついたまま保存すると、葉が黒くなったり、しおれたりする原因となります。
ハーブを洗ってから保存する場合は、しっかりと水気を拭き取るようにしましょう。
- 密封できる袋に入れて、野菜室で保存する
ハーブにとって湿気は大敵ですので、ジッパー付きの袋などで密封して保存するようにしましょう。
また、ハーブは野菜と同様に、冷たい風が直接当たる状況は避けたほうが良いです。
そのため、野菜室で保存するのがおすすめですよ。
フレッシュハーブをドライハーブにする方法
フレッシュハーブがたくさん手に入ったけれど、使い切れなさそう…。
乾燥させて、ドライハーブにしてしまいましょう!
これから、フレッシュハーブを乾燥させる方法についてご紹介しますね。
- ハーブを平たいザルなどに乗せるか、束ねて吊るす
ハーブの葉や花のみを収穫した場合は、平らなザルなどに並べて乾かしましょう。
私はたまにスーパーでフレッシュミントを買うのですが、余らせたときは茎から葉を外して乾燥させています。
ミントやバジルのように茎を使わないハーブの場合は、乾燥させる前にあらかじめ葉を茎から外しておくのがおすすめですよ。
ローズマリーやタイムなどのように茎ごと使えるハーブの場合は、数本を束ねて逆さにして吊るすのが良いです。
- 風通しの良い場所に1週間ほど置いておく
ハーブを乾燥させるときは、風通しの良い場所に置いておくようにしましょう。
数日~1週間ほど経過すると水分が抜けるので、様子を見ながら乾燥させるようにしましょう。
- 10秒ほど電子レンジで加熱する
乾燥が終わったら、仕上げに10秒ほど電子レンジで加熱しましょう。
そうすることで、乾燥が不十分でカビが生えてしまうのを防ぐことができます。
乾燥をし終えたら、フタ付きのビンに入れて冷暗所で保存するようにしましょう。
詳しい保存方法は、「ドライハーブの保存方法」を参考にしてくださいね。
ドライハーブはフタ付きのビンに入れて冷暗所で、フレッシュハーブは密封できる袋に入れて野菜室で保存するようにしましょう。
また、フレッシュハーブが余ったときには乾燥させることで長期保存することができますよ。
ドライハーブティーとフレッシュハーブティーの作り方をご紹介!
ドライハーブとフレッシュハーブでは、ハーブティーの作り方にも違いがあります。
大きな違いは、ティーカップ1杯に対して必要なハーブの量です。
フレッシュハーブの場合、ドライハーブの約3倍の量が必要になりますよ。
これから、それぞれのハーブティーの作り方について詳しくご紹介しますね。
ドライハーブティーの作り方
ドライハーブのティーを淹れる際には、以下のものを用意しましょう。
ハーブティーを淹れるときに大切なのは、フタがついたポットを用意するということです。
ポットにフタをしてハーブを抽出することで、香りや味をポットの中に閉じ込めることができます。
私は「KINTO」のガラス製のティーポットを使っています。
ティーポットの中でゆらゆらと揺れるハーブを、目で見て楽しむのが大好きです♪
ガラス製のものが無い場合は緑茶用の急須などでも構いませんので、必ずフタのある茶器でティーを淹れるようにしましょう。
また、ティーポットに茶こしが付いている場合は、茶こしは不要です。
ドライハーブティーの作り方は、以下の通りです。
フタをして蒸らしている間に、ハーブの有効成分がどんどん抽出されていきます。
ハーブティーの香りが飛んでいくのを防ぐため、必ずフタを閉めるようにしましょう。
ハーブの花や葉を抽出する際は3分ほど、実や種を抽出する際は5分ほど蒸らすのが良いです。
長時間にわたって抽出をすると、ハーブからえぐみや苦みがでてしまうことがあるので、ご注意ください。
フレッシュハーブティーの作り方
フレッシュハーブのティーを淹れる際には、以下のものを用意しましょう。
ドライハーブティーと同様、必ずフタがついたポットでハーブティーを淹れるようにしましょう。
フレッシュハーブティーの作り方は、以下の通りです。
ティーポットにフレッシュハーブを入れる前に、軽く手のひらの上で叩いて香りを立たせると良いですよ。
正しいハーブティーの作り方を知って、ハーバルライフを楽しみましょう♪
まとめ
- ドライハーブには成分がぎゅっと凝縮されており、フレッシュハーブは新鮮な味や香りを楽しめる
- ドライハーブはフタ付きのビンに入れて冷暗所で、フレッシュハーブは密封できる袋に入れて野菜室で保存する
- ドライハーブとフレッシュハーブでは、ハーブティーの作り方にも違いがある
今回は、ドライハーブとフレッシュハーブの違いについてご紹介しました。
保存方法やハーブティーの作り方にも違いがあるので、この機会にしっかり理解しておきたいですね。
ハーブを上手に使い分けて、毎日の生活をハーブとともに楽しみましょう♪