カフェに行くと、頼んだカプチーノやチャイにシナモンスティックが添えられていることがありますよね。
なんだかおいしそうに見える…。シナモンスティックって食べるものなの?
シナモンスティックは食べるものではなく、香りを楽しむためのものですよ。
シナモンは摂取しすぎると肝臓に障害が起こる可能性があるため、スティックをそのまま食べることはおすすめできません。
飲みものに添えられているときは、カップにいれてくるくると回し、香りを移して楽しむようにしましょう♪
今回は、シナモンスティックを食べるべきでない理由や正しい使い方、パウダー状にして食べる方法についてご紹介します!
シナモンスティックは食べるものではない!
飲みものにシナモンスティックが添えられていると、スパイシーないい香りがしますよね。
見た目もおしゃれなので食べることができそうに見えるかもしれませんが、シナモンスティックは食べるものではないんです。
シナモンに含まれる成分が肝臓に悪い影響を与えることもあるので、スティックをそのまま食べるのはむしろ避けたほうが良いですよ。
これから、シナモンスティックを食べないほうがいい理由や、摂取する際の注意点について詳しくご紹介します!
そもそもシナモンスティックって?
シナモンスティックをたまに見かけることはあっても、どんなものなのかを詳しく知る機会はあまりありませんよね。
実はシナモンスティックは、クスノキ科の常緑樹である「シナモン」の樹皮をうすーく剥いで、棒状になるように丸めて乾燥させたものなんですよ。
木の皮でできていると知ったときは、とても驚きました!
シナモンスティックは主に、香り付けのために使用されます。
カフェで頼んだ飲みものに添えられていたら、カップに入れてくるくると回してみましょう。
飲みものに、シナモンの甘くスパイシーな香りを移すことができますよ。
シナモンスティックを食べるのは避けたほうがいい
シナモンスティックって、なんだかおいしそうな見た目をしているよね。これって食べるものなの?
食べてもおいしくはないですし、食べ過ぎると肝臓に障害が起こる場合もあります。食べるのは控えたほうがよいでしょう。
シナモンは古くからスパイスとして生活に取り入れられてきており、少量を摂取する分には問題はないとされています。
しかしたくさん食べてしまうと、シナモンに含まれる「クマリン」と呼ばれる成分が悪さをし、肝臓に障害が起こる可能性があるので注意が必要です。
シナモンには大きく分けて次の2種類のものがありますが、特に「カシア」のほうが多くクマリンを含むとされています。
カシアは比較的安価で、手に入りやすいです。カフェなどで添えられるシナモンスティックも、もしかしたらカシアかもしれませんね。
どちらにせよ、食べると身体に悪い影響が出ることも考えられますので食べないようにしましょう。
でも、どうしても食べてみたいなぁ~
シナモンを粉末状にした「シナモンパウダー」を使ってみましょう!
シナモンスティックとシナモンパウダーは、形状が異なるだけでどちらも同じ「シナモン」から作られています。
パウダーを食べものや飲みものにぱらぱらっと振りかける程度なら問題ありませんので、シナモンを食べてみたいときにおすすめですよ。
シナモンを食べる際は、摂取しすぎないように次の量を目安にしてください。
長期に渡って、10g以上摂取しないように気を付けてくださいね。
ちなみに、シナモンスティックの重さは1本あたり約5g~10gほど。
1本丸ごと食べるのは過剰摂取につながりますので、気を付けてください!
実際にかじってみた!味はあまりおいしくない
食べないほうが良いとわかっていても、シナモンスティックを食べるとどんな味がするのか気になりませんか?
私もシナモンスティックの味に興味があったので、実際に一口かじってみました!(あまり真似をしないほうが良いとは思います…)
かじってみた感想は、次の通りです♪
はじめのうちは意外とおいしいかも?と思いましたが、だんだん樹皮を食べている感じが強くなってきてギブアップでした…。
それほどおいしいものでもないので、シナモンスティックを食べるのはやはりおすすめできない、という結果になりました!
今回はほんの一口を口に含んだだけですので、くれぐれも、真似をして誤って食べ過ぎるようなことがないようにしてくださいね。
シナモンスティックは本来食べるものではなく、香り付けをして楽しむものです。食べ過ぎると肝臓を悪くする可能性もありますので、食べるのは控えるようにしましょう!
シナモンスティックの使い方
シナモンスティックは食べるものじゃないなら、一体どうやって使えばいいの?!
飲みものに入れてマドラー代わりに使ったり、飲みものを煮出すときや煮込み料理を作るときに入れたりして香り付けをするのが一般的です。
今回は、以下のシナモンスティックの使い方をご紹介します!
また、シナモンスティックを再利用できるかどうか?についてもあわせてお話しします。
マドラー代わりにして香り付けをする
シナモンスティックの使い方の1つに、飲みものに入れてマドラーのようにくるくる回して使うという方法があります。
そうすることで、シナモンの香りを飲みものに移して楽しむことができますよ。
シナモンスティックは特に、コーヒーや紅茶に合わせるのがおすすめです。
コーヒーには、コーヒーに負けない濃厚な香りがあるカシアを合わせるのがいいでしょう。
紅茶には、上品な甘い香りがするセイロンシナモンがいいですね。
他にも、カプチーノやカフェオレ、ミルクティーなどに入れるのも良さそうです。
私は、ミルクの入った飲み物とシナモンの組み合わせが大好きです!
カフェインが気になるなら、ハーブであるたんぽぽの根から作られる「たんぽぽコーヒー」と合わせるのもおすすめです。
ハーブとスパイスのおいしさが広がる一杯が出来上がりますよ♪
たんぽぽコーヒーについて詳しく知りたい場合は、こちらの記事を読んでみてください!
お好きな飲みものにシナモンスティックを入れて、香りを楽しんでみてくださいね。
飲みものと一緒に煮出して香り付けをする
飲みものにシナモンの香りをしっかりと付けたい場合には、煮出して使うのもおすすめです。
使い方はとっても簡単で、鍋にスティックを折って入れて材料と一緒に煮るだけ!
それだけで、シナモンの甘くスパイシーな香りがよりいっそう引き出されますよ。
シナモンスティックは、チャイやホットワインの香り付けによく使われています。
チャイもホットワインも、寒い季節に飲みたくなるなぁ~
シナモンには身体を温める働きがあるので、寒い冬の時期にはぴったりですよ。
チャイを作るときは、シナモンスティックだけでなくカルダモンやクローブなどのスパイスも用意できるとなお良いですね。
スパイスを水から煮て、紅茶の茶葉と牛乳、お砂糖を加えるとチャイが完成しますよ。
牛乳を豆乳に変えたり、お砂糖をはちみつに変えたりしてもおいしいですよ♪
また、ホットワインは白ワインでも赤ワインでも作ることができます。
シナモンスティックの他に、スターアニス(八角)や生姜などがあると風味が良く仕上がりますよ。オレンジやレモンのスライスもよく合います。
ワインとスパイスを鍋に入れて沸騰する手前まで熱し、最後にオレンジやレモンのスライスを入れて温めたらホットワインの完成です!
チャイやホットワインの他には、クラフトコーラにシナモンスティックを使うのもおすすめです。
クラフトコーラって何?普通のコーラとは何が違うの?
果物やスパイスを煮て作る、手作りのコーラのことです!
クラフトコーラはシナモンスティックやカルダモン、スターアニスなど、チャイやホットワインに用いるのと同じスパイスで作ることができますよ。
作り方はとても簡単で、材料をすべて鍋に入れてコトコト煮込むだけ!よーく冷まして、炭酸水で割っていただきましょう♪
シナモンスティックを煮出すと香りがしっかり出るので、ぜひ一度チャイやホットワイン、クラフトコーラを作ってみてくださいね!
料理を煮込むときに入れて香り付けをする
シナモンスティックは飲みものに添えるイメージが強いですが、スイーツや煮込み料理などにも使うことができるんですよ。
スイーツの中では特にりんごとの相性が良いので、コンポートや焼きりんごに合わせるのがおすすめです!
コンポートを作るときは、鍋でお湯を沸かしてりんごを煮るタイミングでシナモンスティックを折って入れると良いですよ。
りんごを丸ごと焼いて焼きりんごを作るときは、芯をくり抜いたところにバターを詰めてシナモンスティックをさしこむと、それだけで一味違う仕上がりになります!
スイーツには、上品な香りのセイロンシナモンを合わせてみてくださいね♪
また、スイーツの他にはカレーや中華煮込みなどの料理にもシナモンスティックを使うことができます。
シナモンはインドの代表的なミックススパイスである「ガラムマサラ」にも含まれており、料理を味わい深くしてくれる存在なんですよ。
スパイシーな料理と相性がよさそうですよね。今度マッサマンカレーを作りたいなぁと考えていたので、シナモンスティックを入れて煮込んでみようと思います♪
エスニック料理だけでなく、中華料理にシナモンスティックを使ってもおいしく仕上がります。
八角を使うような感じですね。独特のスパイシーさにやみつきになりますよ!
煮込み料理にシナモンスティックを使うときは、具材と煮込むだけで良いのでとっても楽ちんですよ。
市販のルウなどを使って料理を作るときは、ルウを入れる直前で取り出してくださいね。
煮込み過ぎるとえぐみが出ておいしくなくなってしまうことも考えられますので、気を付けましょう。
煮込み料理には、香りが濃厚なカシアを使うのがおすすめです。長時間煮込んでも香りが飛びにくく、料理にしっかりと香り付けをすることができますよ。
シナモンスティックは再利用できる?
シナモンスティックは食べるものではないとは言っても、少しだけ使ってすぐに捨ててしまうのはなんだかもったいないような気がしますよね。
もう一回使ってもいい?ダメ…?
シナモンスティックは基本的には使い切るようにしましょう。一度使ったものにはカビが生えてしまう可能性があります。
中には、シナモンの香りがしなくなるまで何度か再利用するという方もいらっしゃいます。
使い終わったスティックをきれいに洗って、カビが生えないように乾燥させたらもしかしたら大丈夫なのかもしれません。
私は心配性で、ひょっとしたら衛生的によくないんじゃないかな?と考えてしまうので、再利用はしていません。
するとしても濡れた部分は折って、乾いた部分のみを再利用するようにしています。
再利用をする際は、あくまでも自己責任でするようにお願いします!
シナモンを食べるならスティックではなくパウダーがおすすめ!
シナモンスティックをそのまま食べることはあまりおすすめできませんが、少量のシナモンを摂ることは問題ありません。
シナモンを食べるなら、スティック状のものではなくパウダー状のものを選ぶと良いですよ。
これから、シナモンスティックとシナモンパウダーの違いや、スティックをパウダーにする方法についてご紹介します!
食べるならシナモンパウダーを使おう!
シナモンスティックを食べることはおすすめできませんが、シナモンそのものを食べてはいけないという訳ではありません。
シナモンは、パウダー状にして食べものや飲みものに振りかけ、少量を楽しむのであれば問題ありません。
スパイスには、カットされていない「ホールタイプ」と細かくした「パウダータイプ」の2種類があります。
シナモンの場合はスティック状のものがホールタイプで、粉末状のものがパウダータイプですね。
パウダータイプのものを大量に摂取するのももちろん良くないのですが、食べものや飲みものに振りかける程度なら問題ありませんよ。
煮込んだり煮出したりするのにはスティックのほうが良いのですが、飲みものを飲む直前などにほんのり香り付けするのにはパウダーが手軽でおすすめです!
また、シナモンロールなどの焼き菓子にシナモンを使うときは、パウダーを生地に練り混ぜるのが良いですよ。
シナモンパウダーはスーパーやハーブ専門店、スパイス専門店などで手に入りますのでぜひお試しください!
甘いものがお好きならシナモンシュガーと呼ばれる、シナモンパウダーとお砂糖が混ざったものを使っても良いですね。
ただし、甘くて食べやすいのでつい食べ過ぎてしまわないように注意しましょう!
シナモンスティックをシナモンパウダーにする方法
シナモンスティックとシナモンパウダーは、形が違うだけで同じ「シナモン」からできているんだよね。じゃあ、スティックをパウダーにすることはできるの?
ミキサーやすり鉢を使って粉々にするだけで、シナモンパウダーにすることができますよ。
コーヒーミルやおろし器を使ってもいいですね。おろし器は、プラスチック製のものよりも金属製のもののほうがシナモンスティックを削りやすいですよ。
シナモンパウダーを作るときのコツは、食感が残らないくらい細かくすり潰すことです。
実際に私がシナモンスティックを口に含んでみたときに気になったのは、ボソボソとした食感です。
舌触りが良くないとあまりおいしく感じられないと思いますので、粉末状になるまで細かくすり潰しましょう。
シナモンスティックをパウダーにすると空気に触れる部分が多くなるため、劣化する前に早めに使い切るようにしてくださいね。
シナモンを食べるなら、スティックではなくパウダーがおすすめです。シナモンパウダーは、ご自宅でシナモンスティックを削って作ることもできますよ。
詳しくはこちらの記事をご覧ください♪
まとめ
- シナモンスティックは食べるものではなく香り付けをして楽しむもので、食べ過ぎると肝臓を悪くする可能性もある
- シナモンスティックには、飲みものに入れてマドラー代わりに使ったり、飲みものを煮出すときや煮込み料理を作るときに入れたりする使い方がある
- シナモンを食べるならスティックではなくパウダーがおすすめ
今回は、シナモンスティックを食べるべきでない理由やおすすめの使い方についてご紹介しました。
シナモンを食べるなら、シナモンパウダーを少量食べものに振りかける程度に留めておきましょう。
シナモンスティックは、食べるのではなく香り付けに使うのが良いですね。
香り付けに使うと食べものや飲みものがより一層おいしく感じられると思いますので、ぜひ一度お試しください!