カフェやインド料理店などで定番のメニューである、チャイ。
街中でよく見かけるチャイがどんな味なのか、気になりますよね。
チャイの味は一言で言うと、濃く淹れたミルクティーに、たっぷり入った砂糖の甘みとシナモンなどのスパイスの風味が加わったような味です。
通常のミルクティーよりも茶葉の渋みと砂糖の甘みが強いことや、複数のスパイスが使わてれいるのが特徴ですよ。
今回は、チャイがどんな味であるのかについてや、チャイに使われるスパイスがどんな味であるのかについてご紹介します!
また、おいしいチャイの作り方についてもあわせてご紹介しますので参考にしてみてください♪
チャイってどんな味?
「チャイ」という名前は聞いたことがあっても、どんな味の飲みものなのか想像がつきませんよね。
チャイは、濃厚で甘~いミルクティーにシナモンなどのスパイスの風味が加わった味がします。
シナモンの他にもいくつかのスパイスが使われていて香りが良いので、個人的にはミルクティーよりもチャイが好きです!
これから、チャイの味について詳しくご紹介します!
チャイってどんな味?
カフェでチャイを頼んでみたくても、どんな味か知らないと勇気が要りますよね。
チャイは、濃く煮出したミルクティーに、たっぷり入った砂糖の甘みとシナモンなどのスパイスの風味が加わったような味がします。
そもそもチャイってどんな飲みものなの?スパイス入りのミルクティーってこと?
チャイはインド式のミルクティーのことです。日本ではこれにスパイスを加えた「マサラチャイ」という飲みものが「チャイ」の名で親しまれているんですよ。
チャイとマサラチャイには、厳密には次のような違いがあります。
この記事では、マサラチャイのことを「チャイ」として話を進めます!
チャイは一言で言うと「スパイス入りのミルクティー」ですが、通常のミルクティーとは
味わいが少し異なります。
紅茶を濃く煮出すため茶葉の渋みが強く、砂糖をたっぷり入れるため甘みも強いのが最大の特徴ですよ。
牛乳に負けないくらい紅茶の風味がしっかりと残るので、濃厚な味わいを楽しむことができます。
また、使うスパイスとしてはシナモンの他にカルダモンやクローブなどが定番です。
どんなスパイスを使うかによって味わいが違ってくるのも、面白い点ですね。
チャイに使われるスパイスがどんな味なのかについては、また後ほど詳しくご紹介します!
チャイが濃厚な味わいである背景
濃く煮出した紅茶に牛乳とたっぷりの砂糖を加えて作られる、チャイ。
濃厚な味わいであるチャイが生まれた背景には、インドがイギリスの植民地だった時代の歴史が関わっています。
当時インドで栽培された紅茶のほとんどはイギリスに出荷されていたため、インドに残ったのは「ダストティー」でした。
「ダスト」って、残りカスってこと?
その通り、売り物にならないくらい細かい茶葉のことです。
ダストティーは苦みが強く、そのままではとても飲むことができません。
そこで、たっぷりの砂糖と牛乳、スパイスを加えておいしく飲むための工夫がされるようになったのが、チャイの始まりです。
現代ではダストティーの代わりに、「CTC製法」で作られた細かな粒状の茶葉が使われることが多いですね。
ダストティーやCTC紅茶は茶葉が細かいため、成分が抽出しやすく味の濃い紅茶を作りやすいのが特徴です。
味の濃い紅茶は牛乳との相性がいいので、チャイの飲み方が人気になったのでしょうね♪
濃く煮出したミルクティーに砂糖の甘みとスパイスの風味を加えた味の、チャイ。
どんな味か気になったら、ぜひ一度飲んでみてくださいね!
チャイに使うスパイスはどんな味?
チャイ(マサラチャイ)の味は、使うスパイスの種類や組み合わせによって変わります。
例えば、定番のシナモンを使うと甘~いお菓子のような仕上がりになりますし、カルダモンを使うと柑橘類を思わせるようなさわやかな仕上がりになります。
スパイスの味や香りを知ると、チャイをもっともっと楽しむことができますよ♪
チャイにどんな味のスパイスを使うかは人によって異なりますが、今回はよく使われる6つのスパイスの味や香りについてご紹介します!
【定番】その1!シナモン
チャイの定番スパイスと言えば、シナモン・カルダモン・クローブの3種。
この3つの中で、どんな味や香りかを一番想像しやすいのはシナモンではないでしょうか?
シナモンは濃厚な甘い香りが特徴で、味に甘さや辛さはほとんどありません。
シナモンロールをイメージするとなんだか甘そうな気がしますが…シナモン自体に甘さはないんです!
チャイにお菓子のような甘い香りを付けたいときには、シナモンを使うのが良いでしょう。
シナモンについて詳しく知りたい場合は、こちらの記事を参考にしてみてくださいね♪
【定番】その2!カルダモン
チャイには必ずと言っていいほど使われるスパイス、カルダモン。
カルダモンは清涼感のあるエキゾチックな香りを持つスパイスで、口に含むとほんのりと苦みや辛みが感じられます。
その香りの良さから「スパイスの女王」と呼ばれるほど、爽やかでいい香りがするんですよ。
カルダモンのすーっとする香りは、柑橘系の香りに似ているかも?と思います!
チャイによく使われるシナモンやクローブにはそれぞれ特有の甘い香りがあるので、カルダモンのように爽やかな香りのスパイスを加えるとバランスが取れますよ♪
【定番】その3!クローブ
シナモン、カルダモンと共にチャイの定番スパイスとなっている、クローブ。
クローブにはバニラに似た甘い香りとスパイシーな香りがあり、噛むとしびれるような辛みが感じられるのが特徴です。
シナモンやカルダモンと比べると、刺激が強く個性的なスパイスという印象です!
スパイスの香りがしっかりと感じられるようなチャイが飲みたいときには、クローブを多めに入れるのがおすすめです。
反対に、クローブの香りが苦手なら除いても良いですし、代わりにナツメグを使うのも良いですよ。
ナツメグにはクローブほど独特な香りはなく、ほどよいスパイシーさがあるのでぜひお試しください!
【+α】ジンジャー(生姜)
チャイに使うスパイスに決まりはなく、定番以外のスパイスを+αで加えてみるのも楽しいですよ♪
私がチャイを作るときには、よくジンジャー(生姜)のスライスを使います。
チャイにジンジャーを入れると、舌にピリッと来る辛みがプラスされて一味違った仕上がりになりますよ。
しょうが紅茶を飲んだときのように身体がぽかぽか温まるので、冬にぴったりですね♪
ピリッとした辛さがお好きなら、ジンジャーを+αしてみましょう!
【+α】ブラックペッパー(黒コショウ)
もっと強い刺激が欲しい!という場合には、ブラックペッパー(黒コショウ)を+αするのもおすすめです。
黒コショウを甘い飲みものに加えちゃうの!?それってどんな味?
シャープな辛さが甘みをひきしめてくれて、おいしく仕上がりますよ!
ブラックペッパーと言えば、食卓でもおなじみのスパイスですよね。
シャープな辛さと爽やかな香りが特徴的なブラックペッパーは、キリッと引き締まった味のチャイを飲みたいときにおすすめですよ。
ただし、入れすぎると辛くて飲みにくくなってしまうので注意しましょう。
【+α】スターアニス(八角)
少し変わった風味のチャイを楽しんでみたくなったら、スターアニス(八角)を使ってみましょう。
中華料理に使われる、あの八角?!味の想像がつかないなぁ~
スターアニスはシナモンとはまた違った甘い香りと、甘みと苦みのある味が特徴です。チャイに加えるとちょっと中華風な味わいになりますよ♪
これまでにご紹介したスパイスよりもスターアニスは少々クセが強いので、好みが分かれるかもしれません。
初めてスターアニスを使うときは、少量から試すことをおすすめします。
スーパーに行くと3~5個ほど小分けにされて売られていることがあるので、見てみてください!
チャイの味は使うスパイスの種類や組み合わせによって変わるので、ぜひいろいろなチャイを飲み比べしてみてくださいね♪
チャイはどんな作り方をする?
チャイ(マサラチャイ)がどんな味かを知ると、一度飲んでみたくなりますよね。
チャイってどんな作り方をするの?スパイスを使うし、なんだか難しそう…。
スパイスを水から煮たところに紅茶の茶葉や牛乳、砂糖を加えていくと作れます!
難しい手順はなく簡単に作ることができますので、ぜひ一度作ってみてくださいね♪
今回は私が普段からよく作るレシピをご紹介します!
用意するもの
チャイ(2杯分)を作るときには、次のものを用意しましょう。
- 紅茶の茶葉について
紅茶の種類は、アッサムCTCがおすすめです。
アッサムティーは牛乳に負けないくらいしっかりとしたコクのある紅茶なので、ミルクティーにぴったりなんですよ♪
CTC製法で作られるアッサムティーは細かい茶葉なので、成分を抽出しやすく短い時間で濃い紅茶を作ることができるのも特徴です。
もしお手元にアッサムCTCがなければ、他の紅茶で代用することもできます。その際は、水を少なめにして濃く煮出すようにしてくださいね。
私は紅茶の代わりに加賀棒茶を使うことがあります。スパイス入りのほうじ茶ラテ、やみつきになります!
- スパイスについて
チャイに使うスパイスは、ホール(原型)のものを用意しましょう。
スパイスは使う直前につぶしたり割ったりすることで、香りが立ちやすくなりますよ。
定番はシナモン、カルダモン、クローブの3種ですが、お好みで他のスパイスを足したり組み合わせを変えたりして構いません。
私はよく、このレシピにジンジャースライス2~3枚を追加します。スーパーの野菜コーナーで手に入るのが嬉しいですね♪
スパイスの量を多くすると香りが強くなりすぎることや味が辛くなりすぎることがあるので、はじめのうちは少量から試してみましょう。
一度にスパイスを揃えるのは大変…という場合は、チャイ用のスパイスセットを買うのが良いですよ。Amazonや楽天などのECサイトでも手に入ります!
- 牛乳・砂糖について
チャイには牛乳を使うのが定番ですが、牛乳の代わりに豆乳やアーモンドミルクを使ってもおいしく仕上がりますよ。
私はたまに豆乳チャイを作ります!牛乳とは違ったさっぱりとした味わいが楽しめますよ。
砂糖はきび砂糖やてんさい糖など茶色いものを使うと、よりまろやかな味になります。
甘み付けは、はちみつやメープルシロップで代用することもできますよ。
チャイに使う材料の組み合わせは無限大ですので、いろいろと試してみてくださいね♪
次はどんな材料を使って作ってみようか、ワクワクしそうだね!
チャイの作り方
私がよく作る、チャイの作り方は次の通りです!
これから、各手順について詳しくご説明します!
- スパイスをつぶす
スパイスはホール(原型)のものを用意して、火にかける直前に割ったりつぶしたりするようにしましょう。
シナモンスティックは簡単に手で折ることができるので、半分~4等分にして使ってください。
カルダモンは、緑色のサヤの中に入っている黒い種に強い香りがあります。
そのためサヤの中から種を取り出して、すり鉢でつぶすとより香りを楽しむことができますよ。
サヤは種と一緒に煮出すので、捨てないようにしてくださいね。
クローブも、カルダモンと同じくすり鉢などを使って軽くつぶしましょう。
つぶしすぎると苦みが出やすいので、気を付けてください!
他のスパイスを使うときも、同じ要領で軽くつぶしてから使うのがおすすめです♪
- 鍋に水とスパイスを入れて火にかける
鍋に水を入れ、そこにスパイスを加えて火にかけましょう。カルダモンのサヤの入れ忘れに注意です!
お湯が沸くまでは強火で、沸いたら中火にしてください。
だんだんスパイスの香りが漂ってきて、幸せな気持ちになります♪
お湯が茶色くなるまで、1分半~2分ほど煮出しましょう。
スパイシーなチャイがお好みなら、煮出し時間を長めにすると良いですよ。
- お湯が茶色くなったら茶葉を加えて、2分ほど煮出す
お湯が茶色くなるまでスパイスを煮出したら、紅茶の茶葉を加えましょう。
引き続き中火で、紅茶の味がしっかりと出るまで煮出しましょう。
紅茶の煮出し時間は、2分ほどが目安ですよ。
長い時間、紅茶を煮出すと渋みや苦みが出やすいので注意してくださいね。
- 牛乳と砂糖を加えて温める
紅茶がしっかり抽出されたら、牛乳と砂糖を加えましょう。
吹きこぼれに注意して、沸騰する直前まで温めるのがポイントです。
せっかちな私は、火を強めて沸騰させてしまい失敗したことがあります…。くれぐれもご注意ください!
- 茶こしでこす
最後に、出来上がったチャイを茶こしでこしましょう。
アッサムCTCなど細かい茶葉を使う場合は、目の細かい茶こしを使うのがおすすめです。
茶こしを使ってお気に入りのカップに注いだら、チャイの完成です!
チャイは、スパイスを水から煮たところに紅茶の茶葉や牛乳、砂糖を加えていくと作れますのでぜひお試しください!
まとめ
- チャイは、濃く煮出したミルクティーに砂糖の甘みとスパイスの風味を加えた味がする
- チャイにはシナモンやカルダモン、クローブなどのスパイスが使われる
- スパイスを水から煮て、紅茶の茶葉と牛乳、砂糖を加えると簡単にチャイが作れる
今回は、チャイがどんな味の飲みものなのかについてや、チャイに使われるスパイスはどんな味がするのかについてご紹介しました。
チャイがどんな味なのか、イメージできましたか?
この記事を読んで「チャイを飲んでみたい!」と思ってもらえたなら嬉しいです。
ぜひ、カフェで注文したり、おうちで作ったりしてチャイを楽しんでみてくださいね♪